こんにちは 西野です
今年は雨が多かったせいか 暑かった~って
印象もなく 夏が終わろうとしています
で 私ども西野住建は
事務所の移転に伴う工事や雑用なんかをこなしながら
少しのんびりと秋を迎えております
もちろんお客様の対応もしておりますよ
今日はその事務所建築時に使用した材料の紹介です
ある日仕事場へ行くと注文していた木材が届いていました
一瞬見た時 商品? 廃材?と思うほどでしたが
遥々北米からやってきたこちら
手斧で割いた様な木肌が特徴の商品で
本来海外では屋根材として使われております
ウエスタンレッドシダーの木製瓦
日本にも昔から神社仏閣や一部地域の民家で木の屋根がありました
檜皮葺きなどがそうですね
この板を今回どうしても使いたくてたくらんでおりましたが
屋根材として使うととてつもない金額になってしまい撃沈&即却下
壁の一部分のみに使用することにしました
そのままだと少し残念な状態だったので
一枚一枚馬の毛のブラシで磨いてゆくと
いい艶が出てきましたよ
いいじゃんか~
かっこいいよ~これ!
で仮並べしてみると
表情があっていけますね~
そして頑張って全部磨き終えました
しかしこのままで終わらないのが私です
ウエスタンレッドシダーは一枚一枚色の濃淡があり
そのままでも十分すぎる材料なのですが
もう少ししっとりとさせ 10年後の変化を楽しみにしたいので
使用したのは 「WOODLONGーECO」
いつも無垢材に使用している蜜蠟ワックスの
小川耕太郎∞百合子社の商品です
このWOODLONGーECO
10数年前に仕事で使いたいなーってサンプル取り寄せ
端材に塗ってたんですね
経年変化の実験に
で ずっと使えずで今回が初です
ブラッシング同様1枚1枚丁寧に
塗ってはひっくり返し乾かしてはひっくり返しを繰り返し
裏表2回ずつ塗りました
まさに手焼きせんべい職人のような感覚ですね
最後の頃は本当に1枚1枚愛おしくなってきました
(この時すでに腰は曲がってましたよ)
そしていよいよ現場に搬入
大きさ形を見ながら本番は仮並べなしの1発勝負
そしてついに完成です
どうですか? なかなかの表情でしょ
これからどんどん時間とともに変化していくのが楽しみでしかたありません
流行りでは出せない本物の木のエイジングです
秋の夜長はこの壁の前で椅子に腰かけウイスキーですね